The Diary

その名の通り日記

家業を継ぐためにトラクター修行を開始する --- 耕運編 ---

田植えの季節がだんだんと近づいてきました。先週から8日ほどかけて耕運作業を行ったのでその作業メモを残します。

 

 

耕運概略

圃場を耕す作業です。土に空気を含ませ、ふわっと起こします。トラクターで耕す深さや、水平、ロータリーの自動上昇の設定などを済ます。クボタのトラクターにはボタン一発で耕運の設定ができるワンタッチボタンがあるので、それを押せば大丈夫。AD倍速なども自動で入ります。

 

設定

深さ目盛り : 4.8 - 4.9

PTO : 1速

速度 : 約1.2km (クリープ低速 主変速11速)

エンジン回転 : 全開

肥料を同時に散布する場合は、散布機の設定も一緒にします。圃場の広さや散布する量で変えます。

 

ルート

いろいろなルートがあると思いますが、私は最後に外周を2周する方法で行いました。概略図をいかに示します。赤ー>緑ー>青の順で進んでいきます。

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耕運順序

 左の圃場から始め、右の圃場に畔を乗り越えて移動し、進入路から脱出するプランです。順に説明します。

 

  1. 左の圃場に進入路から進入
  2. 進入路付近を耕す(灰色の網掛け部)。これは耕し余す場所を少なくするために最初に行います。耕す方向は外周を耕す向きと逆向き。反時計回りで外周を耕すのであれば、時計回り方向に。ロータリーの幅×2倍程度進めばよい。進入路から入ってすぐと、進入路の脇の2か所耕す。
  3. スタート位置につく。赤線 T 字の部分。この時、外周2周分の幅より少し外側から始めます。灰色網掛けと赤線 T 字部分が少しだけかぶっているのがわかると思います。熟練のオペレーターであればギリギリでも大丈夫だと思いますが、私のようなへたくそは耕している途中で曲がりますので安全マージンを取りましょう。
  4. 折り返し耕していきます。畔に前輪がつく程度までしっかり進みます。
  5. 四隅の灰色網掛け部分もある程度近くまで進んだら耕しておきましょう。あまりギリギリになってからだと旋回する場所がなくなります。
  6. 折り返しは往復してちょうど残り外周2周分になっていることもあれば、往路だけで外周に入れる場合もあります。その時は復路は耕さずに、高速で戻りましょう。
  7. 隣の圃場に移る場合は畔際から、進入路から脱出する場合は内側から耕します。外周も四隅はしっかりと畔際までバックして耕しましょう。タイヤ跡が少し残りますが、私は許容範囲としました。タイヤ跡を残さない方法はいろいろあります。
  8. 畔を乗り越える場合も、進入路から脱出する場合もギリギリまでロータリーをかけましょう。最後はポンパレバーではなく、油圧レバーでロータリーをゆっくり上げながら脱出します。

 

注意点

  • 圃場に出入りする場合がトラクターをまっすぐにしましょう。斜めで進入すると横転の危険があります。
  • 圃場が緩い場合は、急旋回を避けましょう。緩くない場所で方向転換してバックでスタート位置につけるなど工夫しましょう。特に水口など注意しましょう。
  • どうしても緩い場合は、バックでスタート位置につく。耕しながらすすむ。ちょっとずれてバックしてスタート位置につく。耕しながら進む、と繰り返し行って先に耕してしまいましょう。外周を回るときも入らないように、斜めのルートを作るなど工夫しましょう。